《僕と新日本プロレスと》新日本プロレスのブログ

主に80年代、90年代の新日本プロレスのアングル、名言を書いたブログです。

お前は逃げるやつじゃないだろ ベルトを奪取された藤波に対して長州が言った名言

プロレスラーは、マイクパフォーマンスで数々の名言をこの世に誕生させてきました。
そのマイクパフォーマンスに私たちファンも同じように、熱くなり興奮し、それによってストレス解消をしていました。

そんな熱いプロレスラー達が残した熱い名言をまとめていきたいと思います。

お前は逃げるやつじゃないだろ
~1983.8.4 長州力の名言~

サマー・ファイト・シリーズ 1983年8月4日 蔵前国技館 WWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合 長州力 VS 藤波辰巳

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1982年10月長州、藤波にかませ犬発言 
1983年04月長州、藤波からベルト奪取

人気も実力も時代の寵児となった長州力に押され気味であった藤波辰巳

この試合で、長州力からWWFインターナショナル・ヘビー級のベルトを取り返します。
しかし、ピンフォール勝ちではなく、19分24秒、場外でバックドロップを決めてのリングアウト勝ち。

試合後、負けを認めた長州は、マイクをもち藤波にこう叫んだ。

「お前は逃げるやつじゃないだろ。いつでもやってやるからな。」

これに対し藤波は、ベルトをコミッショナーに返上するとマイクアピール。

おそらく、リングアウト勝ちなどではなく、きちんとピンフォール勝ちしたかったのでしょう。

また、試合後のインタビューでは、長州は藤波を素晴らしいレスラーだと評価し、以下の様な発言をしている。

「完敗だ。今日は何も言うことはない。彼は素晴らしいよ。これでスーパースターになったと言えるんじゃないか。ただ彼からベルトを奪えるレスラーがいるとすれば、それは俺だけだ。」


また、藤波は、以下の様に語っている。

「徹底的に差をつけて勝たない限り、ベルトを腰に巻く気はないですね。長州との勝負はそんな薄っぺらなものではないですよ。誰が見ても藤波が完全に勝ったという勝負でないとね。」


この試合の直後、長州と藤波のお互いを称え合う姿に感動した記憶があります。
当時はわからなかったが、この時期、舞台裏では、藤波や山本小鉄によるクーデター計画が進んており、それを考えると、藤波のベルト返上は新日本プロレスへの決別の意味があったのかも知れません。

また、この時、長州はこのクーデターから一歩引いた立場だったのですが、その発言からは、どうなろうと俺は藤波と運命を共にし、いつでも対戦してやるという、熱い気持ちが伝わってきます。