1989.2.22 アントニオ猪木 VS 長州力《ファイター猪木の終焉》
80年代から90年代の新日本プロレスは、色々と面白いアングル・名勝負がありました。
僕の見た名勝負や印象に残った新日本プロレスのアングルやイベントについて書いていきたいと思います。
皆さんの新日本プロレス名勝負はどの試合だと思いますか?
宜しければ、コメント欄に記載お願いします。
今日は、猪木が長州力に完全なピンフォール負けを喫したこの試合です。
スペシャル・ファイト・イン国技館&ビッグファイト・シリーズ 1989年2月22日 両国国技館 アントニオ猪木 VS 長州力
この半年前に札幌で一度、長州力はアントニオ猪木からピンフォールを奪っています。
88サマーファイト・シリーズ&スーパー・マンデーナイト・イン・ヨコハマ 1988年7月22日 札幌中島体育センター IWGPヘビー級王座挑戦者決定リーグ戦 アントニオ猪木 VS 長州力
この間にも一度シングルマッチをしており、この時は、猪木の反則負けでした。
体力的にも格的にも、長州力には勝てなくなってきてしまったアントニオ猪木。
この試合もやはり、脂の乗り切った長州力が終始優位に試合を進めます。
試合開始直前のロープを背負ってこの態勢、長州力のこの動き好きです。
この日は、興奮しているのか、ロープがしなるほど揺らしていました。
試合序盤、時折出す長州力のフライング・ヘッドシザース、長州力にはあまり似合わないこのテクニック系の技ですが、この技なんで長州力使うんですかね?僕は好きですが。
そして、バックドロップ。
少しづつ試合が動いていきます。
新日本プロレス独特のブリッジの攻防ですが、猪木のブリッジ…全盛期のそれにはやっぱり届かないですね。
延髄斬りを出す猪木。
このあたりから、アントニオ猪木の見せ場があります。
そして、ナックルアロー。
猪木のクライマックスは、ここですかね。
延髄斬りの3連発。
しかし長州力は、カウントスリーで返します。
長州力の独特のストンピング、この二人の戦い、歴史を感じます。
猪木のブレインバスターも往年の高さはありませんね。
そして、試合は終盤、ついに動きます。
この大木を引っこ抜くようなバックドロップ。
長州のバックドロップは、本当に芸術的だと思います。
ここからが圧巻のリキラリアット6連発です。
1発目
2発目
3発目
4発目は、珍しく左腕でのラリアットです。
5発目は後ろからの後頭部へのリキラリアット!
そのまま、返す刀で、正面からのラリアット。
カウントスリーで長州力の完全勝利でした。
受けきった猪木も凄い。
○長州力(15分29秒 体固め)猪木✕
この後、猪木は号泣します。
ファイター猪木の終焉。
この試合はそういった意味のある試合だったのかも知れません。
この場面で泣ける猪木だからスーパースターになれたのだと思いました。
試合後、長州力は、「ありがとうございました」と頭を下げた。
この試合は新日本プロレスワールドで観ることが出来ます。昭和プロレスファンの方は、登録して見てみてはどうでしょうか。