「真説・長州力 1951-2018」を読みました
おはようございます。
今日は、メルカリで面白そうな本を見つけて、購入・読み終えたので、レビューしたいと思います。
「真説・長州力 1951-2018」
著者は田崎健太という方です。
裏表紙のあらすじは以下でした。
不世出のプロレスラー、長州力の実像に迫る。在日差別にさらされた少年期、レスリングに出会いオリンピックにも出場した青年期、そしてプロレス入り後の栄枯盛衰。本人および関係者からの莫大な数の証言により、「噛ませ犬事件」をはじめとするプロレス史上の重大事件の意外な真相や知られざる側面が明らかになる。徹底的な取材で語り手の息遣いまでをも感じさせる、濃密なノンフィクション
1.良かった点
長州力を中心にしたマット界全体の歴史が分かる内容になっています。ある程度の昭和プロレスの知識が必要かも知れませんが、とても読み応えはありました。
前半部分は、プロレスラーになる前の話で、長州力ファンなら感動・涙モノの内容ではないでしょうか。
新日本プロレス入門後の長州はよく知ってますが、学生時代の話などは、全く知らなかったですからね。
今後、長州力を題材にしたこれ以上の読み物は、出てこないだろうと思います。
昭和プロレス・長州力が好きな方は、買って損はないと思います。
最後、長州力のアントニオ猪木に対する気持ちの部分はとても良かったと思います。
長州力のアントニオ猪木を上手く言葉では表現できないという気持ちが、よく表現されていたと思います。
2.悪かった点
数多くの逸話がありましたが、第2回IWGP決勝(新日本プロレス3大暴動事件のひとつ)でのことが知りたかったのですが、そこの記載がなかったと思います。
今、書いていて思い出したのですが、TPG(たけしプロレス軍団)のことも記載がなかったように思います。
こういった聞きにくいことの真実をこの本の中で、長州力の口から聞きたかったです。
なかなか、なぞなぞの部分になるのでしょうが…
あと、本のボリュームはすごくあるのですが、意外と長州力本人のことや、会話形式での言葉が少なかった感じがします。
もっと会話形式の部分があれば良かったと思いました。
3.全体的な感想
最後に取材を拒否された人として、アントニオ猪木、マサ斎藤、佐々木健介とありました。
やっぱり、マサ斎藤からの取材が出来なかったこと、これだけが、この本の完成度を下げてしまったのではないかと思います。
佐々木健介は、別にいらないですが、マサ斎藤からの話は、是非、(拒否なので仕方ないですが)書いて欲しかったと思います。
今は、お亡くなりになっているので、非常に残念です。(アントニオ猪木は、無くて正解だったかも知れませんね)
そうはいってもキラー・カーンや谷津嘉章の取材があり、興味深く読めました。
長州力が離婚して、同じ人と再婚していたことは知りませんでした。長州力の披露宴は、昔、子供の頃、週刊プロレスで見たことがあったので、なんとなくノスタルジックでした。
全体的には、大きな文句はない内容、ボリュームになっています。凄く時間をかけて取材されているのも想像出来ました。
納得のボリューム感だったので、「真説・佐山サトル」もメルカリで購入しました。
佐山聡の本も読んでみますが、他の昭和レスラーについても書いて欲しいと思いました!(大変でしょうが…)