1999.1.4 橋本真也 VS 小川直也《入場~試合》
80年代から90年代の新日本プロレスは、色々と面白いアングル・名勝負がありました。
僕の見た名勝負や印象に残った新日本プロレスのアングルやイベントについて書いていきたいと思います。
今回は、現在もその真相が闇に包まれている、1999年の1.4東京ドームのお話です。
この年の東京ドームの目玉は、はじまる前までは、やっぱり大仁田厚でした。
邪道プロレスの大仁田厚が、キングオブスポーツを掲げる新日本プロレスのリングに上がる。
どんな試合をするのか?
それだけで、話題性がありました。
しかし、実際には、全く健介には歯が立たず、ボコボコにされた大仁田が、健介に火を浴びせかけて、反則負けとなる盆戦に終わりました。
その後の大仁田のマイクパフォーマンスも、この後に行われた、新日本対UFOの対抗戦に全て書き消されました。
この対抗戦は、3試合行われたのですが、最後の橋本対小川戦は、日本中のプロレスファンの目を釘付けにしたのではないでしょうか?
いや、けっして名勝負で、と言う訳ではありません。
試合開始前から終了後まで、終始、殺伐としたその雰囲気に観客は、プロレスではなく、全く別なものを見させられる事になります。
まず、最初に入場してきた小川は、肉体改造を行い引き締まった体に柔道着ではなく、オープンフィンガーグローブを着用し、格闘家の姿で入場してきます。
また、その目付きには演技とは思えない○意さえ感じました。
佐山聡、ジェラルド・ゴルドー、村上和成、4代目タイガーマスクを従えて入場。
そして、入場してくる橋本にマイクアピール。
「橋本!死ぬ覚悟があるのなら、リングに上がって来い」
プロレスラーの入場シーンは、ファンへの見せ場のひとつでもあり、そのシーンをぶち壊すのはご法度。
橋本もどうしたんだ?と怪訝な感じである。
この時、橋本も不穏を感じ、ガウンは着けずに、体にはオイルを塗りたくっていたらしい。
試合がはじまると、本気のパンチやキックが橋本を襲う。
マウント状態で何度も繰り出す小刻みなパンチに橋本はあっという間に血だらけになってしまいました。
うずくまり、戦意を喪失した橋本を親日のレスラーが介抱します。
そして、小川はマイクをつかみ、こう叫びました。
これが、ある男の逆鱗に触れます。
その2へつづく
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